こんにちは、サワタリタツヤです。
うつ病を発症し4ヶ月の休職→退職し、10年住んだ大阪を離れて長崎の実家へ帰ってきました。
一人暮らしでうつ病を発症した怖さと注意点、そして実家へ帰ったことで改善した体調や心境の変化を体験談としてまとめました。
うつ病の療養は一人暮らしと実家暮らしのどっちが良いの?と悩んでいる人の参考になりますように。
うつ状態での一人暮らしは細心の注意が必要
一人暮らしの孤独と不安を知っておいてほしい
体調が悪くなり心療内科で「うつ病」と診断されてから休職制度を利用し、一人暮らしの自宅療養が始まった。
体調が悪いことに気付きながらも騙し騙し会社へ通っていたので朝の通勤が無くなった分、体力的・精神的には救われました。
ですが、自分がうつ病ということを改めて理解してから外へ出ることが怖くなりました。
心と身体が優れない状態での一人暮らしは不安で気持ちを常に消耗していきます。
僕が特に怖いと感じたのがこの4点です。
うつ状態で一人暮らしが怖い点
- 食事の用意ができない
- 人とコミュニケーションが取れない
- 生活のリズムが崩れやすい
- 体調や気分が悪くなった時に気付いてもらえない
このような状態が長く続くと療養に当てる為の時間が逆に辛く感じることもあります。
詳しい状況を1つずつ詳しく書いていきます。
01.バランスの良い食事がとれない
外へ出ることが億劫で買い物に行くことができない。
スーパーなど人が多いところは買い物へ行こうと考えただけでも気持ちが憂鬱になりました。
買い物をすることができても帰ってきた後に料理する気力がわかず、手軽なコンビニ弁当が主となり、栄養バランスは崩れるばかりです。
さらに1食あたり安くても500円程度の弁当を買い続ける生活は、経済的にも苦しく良いことはありませんでした。
02.人とのコミュニケーションが不足する
屋外に出ることが億劫になると、会社で同僚との会話や友人と休日の外出など今まで当然だった人との関わりがぱったり無くなりました。
電話が鳴ると怖かったり、SNSを見ていると嫌でも自分の状況と他人を比べてしまう“SNS疲れ”を起こすのでスマホを見ることも控えていた時期がありました。
こうなるとコミュニケーションの機会が無くなり、1人で居続けることによって段々と暗い気持ちになっていくので適度なコミュニケーションは必要だと感じました。
03.生活リズムが崩れやすい
うつ病で心が疲労している状態でも、家に1日こもってジッとしていると身体はなかなか疲れません。
精神的な不安と重なり夜は眠れず朝に寝てしまったりと、1人では感情をコントロールすることが難しく、気持ちが下へ下へと沈んでいき簡単に生活リズムが崩れていきました。
休んでいるのに「僕は何をしているんだろう…」と自己嫌悪に陥り、悪循環が続きました。
04.体調や気分が悪いとき誰にも気付いてもらえない
うつ病等の気分障害が悪化すると最悪の場合、苦痛に耐えられず自殺を選んでしまいます。
平成19年〜27年では、うつ病が動機による自殺者数が毎年5,000人を超えているのが現状です。 参考:自殺の状況をめぐる分析 – 厚生労働省 [pdf]
僕は自殺願望が芽生えるまでは至らない内に、一人暮らしから実家へ帰ることができました。最悪のケースを未然に防ぐ為には「1人ではどうにもならない!」と思ったら、すぐ誰かに助けを求めることが必要です。
自宅にて休養を取る時間を確保しても、健康な食事や適度なコミュニケーションが無ければ効果は半減します。親や友達など心を許せる人へ頼るなどして、心身共にバランス良く回復をはかるための生活環境を作りましょう。
一人暮らしで回復が見込めない人は実家へ帰ることを考えてみよう
実家へ帰ることのメリット・デメリットとは?
僕は休職期間に入り1ヶ月が経った頃に「あと2ヶ月しかない…」と物凄く焦る気持ちから体調も悪くなっていました。
1人暮らしでは気持ちと身体が思ったように回復しない…と、1ヶ月ほど実家へ帰省することに。
最終的には「休職→帰省→退職→帰郷」という流れで実家へ帰ってきて、一人暮らし・実家の2つを体験して感じたメリットとデメリットをまとめました。
実家へ帰るメリット
- 食事をバランス良く取れる
- 家事など家族がフォローしてくれる
- 家族と適度なコミュニケーションが取れる
- 体調がすぐれない時は気にかけてもらえる
僕の場合、実家へ帰ると一人暮らしで不安だった部分はほとんど解消されました。
母親がうつ病の症状や気持ちを理解してくれたので、食事から生活回りのサポート、適度な会話など、一人暮らしと比べて実家でしか感じられない安心感を得ることができました。
母親が僕の状況を理解してくれたからこそ、療養の為の生活がしやすい環境を実現できたことが大きな要因です。
実家へ帰るデメリット
- 1人の時間が減る
- 近所の人などに会った時に面倒
- 気分転換に出かけれられる場所が無い
デメリットとしては、実家の環境によりますが自室が無ければ1人の時間が確保しにくい、地元なので知り合いなど会いたくない人に会ってしまう可能性が高くあります。
僕は九州の田舎出身なので、大阪に比べるとカフェや本屋など手軽に行ける気分転換の方法がなくなってしまったのが今でも寂しいな…と感じます。
環境を変えることで症状を和らげられるかもしれない
僕は実家へ帰ることで症状が改善した
1人でジーっと色々なことを考えると心が弱っているので、頻繁に不安で虚しい気持になっていました。
環境を実家へ変えて心が落ち着くと身体の状態も同じように良くなってき、うつ病発症当時に比べて少しずつですが確実に症状が改善していることを実感しています。
特に睡眠面の改善が大きく、睡眠薬が手放せなかったと思えば1日中ずっと眠気に襲われベットに潜っている生活が続いていました。
それがバランスの良い食事や適度な会話によって毎日に刺激が生まれ、以前のようなリズムのある生活に近づきつつあります。
アナタにとって実家へ帰ることが最善かを考えてほしい
僕の場合は会社を退職し、実家へ帰ることで症状を大きく改善することができました。
しかし家庭環境は人それぞれで、うつ病に対する理解がない親元での生活は今より症状を悪化させかねません。
更に引っ越しは多少の出費が伴い、傷病手当金制度を利用しながらの生活では、お金を使ってしまうことでストレスをためてしまう場合もあります。
環境を変えることの1番の目的はアナタの症状を今より少しでも良くすることです。
一人暮らしと実家、どちらが自分の症状を軽減できる環境か?それぞれの生活を出来る限りイメージし、アナタにとって最善の選択をすることをオススメします。
帰省・帰郷問わずに暫く実家へ帰る際は、予め親に「自身のうつ病の状態」を出来る限り理解してもらいましょう。更に帰ってから過ごす部屋の確保や毎月のお金の事など、自分が療養できる快適な環境を確保するために両親だとしてもしっかり話し合いを行いましょう。
まとめ
あなたにとって症状を改善させやすい環境の選択を
僕が体験した一人暮らしの不安な点、実家に帰って症状が改善した点をまとめてみました。
一度、実家を離れたにも関わらず「うつ病」が原因で実家へ帰ることは大きな不安があるでしょう。
しかし実家へ帰ってきた今「あのまま一人暮らしだったら、どうなっていたんだろう?」と考えると怖くなります。
うつ病を患いながらの療養生活は不安で孤独だからこそ、今より症状を改善できるようにサポートしてくれる人と環境の選択をして欲しいと願っています。
今より良くなるためにアナタに合った環境の選択を、サワタリタツヤでした。
優しく「帰っておいで」という家族でも会ってみたら
精神科の薬を飲むことの危険性を突然語りはじめるなんてこともあるからみんな本当に気をつけてね
家族が味方とは限らない
本当のことを教えてくれる相手が敵?
ホイホイ精神薬飲ませる家族の方がよっぽど怖いわ。
気をつけなければいけないのは貴方だ。
とおりすがりサン、コメントありがとうございます!
ご家族も、とおりすがりサンの身体を心配しての意見だったのかもしれませんね。
薬に関しては医師との話し合いで決めることなので、家族と話して理解してもらえれば今より更に実家で療養しやす環境をつくれるのかなと思います。
とおりすがりサンの症状が少しでも和らぐ環境がつくれるよう祈っております!
私もうつ病で実家に戻って3年になります。うちの両親も、私がまだ色々出来ない事があるのを分かっていても、食わせてやっているんだから、くちごたえをするなとか、ただ飯ぐいとか、施設に行け。など、怒鳴るし、八つ当たりするし、実家に戻ったせいで、過呼吸、パニック障害どんどん体の調子が悪くなっています。一人でアパート暮らしをしようかな?と迷っています。
私も実家に帰ったらそんな感じなのでよくわかります。
県外でアパートで一人暮らしを始めました。
帰ってきたところで、3週間もベッドの上で昏睡状態を放置されたので、正直ストレスを抱えて過ごすなら、一人暮らしの方がいいかなと私は思っています。
ご飯も一切出してくれませんでした。
家賃や光熱費の節約にはなるので、お金は貯まると思うので、貯まったら速攻で一人暮らししたいと思います。
かめはめ波さん、コメントありがとうございます!
家庭によって環境が異なるのは理解しているつもりですが、それは大変でしたね…
かめはめ波さんの療養に最適な環境をつくるためにも少しでも早く一人暮らしができるこよう祈っております。
焦りから無理はなさらないでくださいね!
私もそうしようと思ってるのですが、人が居なくなる一人になってしまう具合が惡くなった時に凄く不安になりそうで、働けるかも分からないし、出るのが怖くないですか?
サワタリさんの自分の体験を役立ててもらおうという気持ちがありがたいです。
私は40代後半の教師です。2年前、教育委員会勤めとなり、日々パワハラを感じてました。翌年、単身赴任。ここには書けない体験があり、毎日がマイナス思考です。
サワタリさんの体験を読み、かなり共通点があることに気付きました。休職は避けたいですが、通院してみようと思います。ありがとうございます。
わじんさん、コメントありがとうございます!
僕自信の体験が少しでもお役に立てたなら、これ以上に嬉しいことはありません!
日々のパワハラ…とても大変でしたね、重ねて単身赴任だと1人になる時間が増えて無意識にマイナス思考になってしまう気持ちが凄く分かります。
先ずは通院をすることで、わじんさんの心に抱えている不安や負担を少しずつケアしていくことが一番だと思います。
担当医に休職は避けたい意向を伝えることで、わじんさんにベストなケアの方法も提案してくれるはずですので、焦らず自分のペースで改善していってくださいね。
家族を捨てたなら2度と帰ってくるなと言われた実家で暮らすことはできません。同棲していた彼氏にも捨てられました。一人暮らしをするしかほかありません、
抗鬱剤を飲み始めて12年になります。
わたしの場合は実家に戻れない事情があり、
10年間は抗うつ剤を飲みながらだましだまし一人暮らし、生活してました。体調が悪化し、仕事中、病院に運ばれることもありました。11年目にようやく実家に戻り、いまは断薬に、向けて療養中です。
実家に戻り、気が抜けたのかはじめは一気に体調が悪くなりましたが、やはりあのまま一人暮らしで
生活していたらどうなっていただろう…と恐ろしく思います。
ですが、母親に申し訳ないので、はやく完治しなければと焦る日々です。
サワタリさん、自身の体験を発信してくださりありがとうございました。
同棲していた彼氏から1年たけですが、
モラルハラスメントを受けました。
長ければ一週間の無視。
アルコール依存も併発していると思うので
きっかけは勿論よく喧嘩の元に育てられるな?!というような他愛のない事。
半年以上くそと呼ばれ続け、
1年の内に3度も実家に泣きながら戻り
先月4度目で恐らくこれで終わったと思います。
1年だけと思っていたけど、
鬱病と自己否定と自殺願望、共依存、
空虚感……等々が残りました。
デパス効かず、メイラックスで何とか一膳程のご飯が食べれる程度です。
店を経営しているので休養を取る勇気も出ず
ただただ毎日大きくなっていく死にたい気持ちでどうにもなりません。
唯一の救いはモラハラ被害者後遺症のURL を母に読ませたら理解をしてくれた事です。
ただ幸せになりたかっただけなのに。
もう、そろそろ耐えられなくなりそうです。
10年前に身内3人1年ごとに亡くなりました。
祖母、父、祖父。私は1人っ子でした。親は私が3カ月のときに離婚。再婚しましたが、二度離婚。父は無職。私は、祖父達に育てられ学生時代に銀行員になりたい夢を叶えました。
20年勤務し、子供達も高校生になり やる気もなくなり 仕事退職。心療内科に10年通院してますが、仕事復帰するのが怖いです。
ここのコメント欄は、記事をみて
「自分はそうではなかった、家族は助けてくれなかった」
と、怒りをぶつけるためにあるのではありません。
理解してくれる頼れる実家があって羨ましいという事です。
私も実家には頼れません。もう高齢ですし、日々体にムチ打ちながら家事をしている母に負担を増やすなんて事は出来ない。父は気に入らない事があると怒鳴る、暴力を振るう家ですし。実家に帰っても気を遣う毎日で神経すり減らしヘトヘトになります。
一人暮らしでなんとかするしか道がありません。他に道がある恵まれている方が羨ましいです。羨ましい…。
転職後よくうつ状態と診断され、2ヶ月休職するように言われました。今までも大変なことは乗り越えてきた自信があったので、医師からの宣告に正直ショックが大きいです。職場の方は早く戻ってきてというものの、恐らく原因は職場の人間関係と思われ、休職から退職しようかと考えています。サワタリさんは退職に際しどのようなプロセスを踏まれましたか?また休職中はどのように過ごされていましたか?よかったら教えて下さい。
実体験だけあって理由とか詳しく書いてあって大変参考になりました。サワタリさんも病気で大変かもしれませんが、そんな中ブログを作ってくれてありがとです。
私は母親の身です。
社会人の子供が2人いますが、子供に頼るわけには行きません。